私は過去にある企業の新入社員の研修を担当しておりました。
毎年4月には学校を卒業したフレッシュな若者が入社してきます。
彼らは希望や目標をもって輝いた眼をしています。
まだ半分学生という気分も残った状態で「社会人として働くとはどういうことか?」を研修で学んでもらいます。
数年がたち仕事を任されるようになり、部下や後輩ができるようになります。
仕事の責任が重たくなると同時に仕事に行き詰まることも増えてくるでしょう。
そんな時に「自分はどうすればいいのか?」、「今の仕事は本当に自分に合っているのか?」などと迷う時期がきたりします。
私もそんな時期がありました。
そんな時に、この本と出合いました。
この本は迷っている自分にとって『道しるべ』になる本でした。
「働く」ということ、つまり「なぜ働くのか?」、「いかに働くのか?」を考えることです。
働くとは、試練を克服し、運命を好転させてくれる、まさに『万病に効く薬』となります。
今の自分の仕事に、もっと前向きに、できれば無我夢中になるまで打ち込んでみてください。
そうすれば必ず、苦難や挫折を克服することができるばかりか、想像もしなかったような、新しい未来が開けてくるはずです。
人生の方程式 人生・仕事の結果=「考え方」×「熱意」×「能力」
「能力」とは、頭脳のみならず健康や運動神経も含みますが、多分に先天的なものです。
しかし、「熱意」は自分の意志で決められます。
この「能力」と「熱意」はそれぞれ数値で表すと0点~100点まであり、それが積でかかると考えると、自分の能力を鼻にかけ、努力を怠った人よりも情熱を燃やして努力した人の方がはるかに素晴らしい結果を残すことができるのです。
そして、これに「考え方」が加わります。
「考え方」とは、人間としての生きる姿勢であり、数値で表すとマイナス100点~プラス100点まであります。
つまり、世をすね、人を妬み、まともな生き様を否定するような生き方をすれば、マイナスがかかり人生や仕事の結果は、能力があればあるだけ、熱意が強ければ強いだけ大きなマイナスとなります。
人生・仕事の結果を最大にしようとするなら、正しい「考え方」を持つことが必要です。
正しい「考え方」とは、つねに前向きで、建設的であったり、協調性があったり、明るい思いがあったり、肯定的であったり、善意に満ちていたり、・思いやりがあったり、優しいかったり、真面目であったり、正直であったり、謙虚で、努力家であったり、そして、感謝の心を持っていることを言います。
この「人生の方程式 人生・仕事の結果」をプラスの最大値にすることが大切です。
いかに「考え方」が大きく関わっているかが分かると思います。
まとめ
この本は特別、難しいことを求めているのではありません。
仕事に対して、働くということに対して真摯に向き合うことを求めています。
今の自分の仕事をもっと前向きに考えましょう。
そして一生懸命にやってみましょう。
そして自分の仕事を好きになりましょう。
一日一日がむしゃらに取り組みましょう。
そうすれば必ず苦難や挫折をのり越えることが出来ます。
「できない仕事」が「できる仕事」に変わってきます。
そして自分の新しい未来が見えてくるはずです。
さあ自分を信じて取り組んでみましょう。