この本を買うきっかけとなったのは、ある人の死でした。
家族でもなく、好きだったわけでもなく、ちょっとした知り合い程度だったのですが、いつもいる人がいなくなる、ということがショックで、ちょっと落ち込んでしまったのでした。
その人を思って悲しむ、というよりは、グルグルと考えてしまったり、なぜかネガティブな方向に思考がいってしまう、というかんじ。
そんなときに友人に、マインドフルネスをしたらスッキリして心が安定するよ、と言われて、はじめてその言葉を知りました。
マインドフルネス?!マインドがフル?!よくわからないけど、知りたい!!と思い、本屋へ。
マインドフルネス瞑想
人は、1日の半分以上、心をさまよわせている、と書いてありました。
目の前のことに集中するのではなく、まったく違うことを考えたり妄想したり、突然関係ないことを思いついたり飛び込んできたり。
マインドフルネス瞑想は、そんなさまよった心を、いまに戻すツール、だそうです。
実際やってみよう
椅子に座ったり寝ながらでもOK。
呼吸を意識して。
吸ったら吐いたり。
そのときに、吸っている!吐いている!と言ってみます。
そうすることで、今に集中できるそうです。
そして、考えが浮かんできたら、?と考えている、なにかを感じたら、?と感じる、と、自分の実況中継をしていく感じです。
不安になるわけ
私は、明るい性格で友達も多いのだけど、刺激に敏感で不安になりやすく、パニックを起こしたり抑うつ状態になったりしやすいのです。
そんな性格…いやだな…と思っていたけれど、そうでもないのかもしれない?と思えました。
そんなふうに人はなぜ不安になるのか、それを扁桃体やセロトニンを用いてわかりやすく説明してあり、また、日本人は自己評価がもっとも低い遺伝子を持っている、とか、不安を持つことは、自分を守ることであり必要なことである、など、役立つ知識が満載です。
もう一人の自分との対話
マインドフルネスは、もう一人の自分との対話をすること。
これは面白い発想だなと思いました。
湧き出る感情に、名前をつける、ラベリングを、マインドフルネスでは行なっていきます。
ラベリングして、自分への会話をすることによって、荒れている心が落ち着きを取り戻すことができるのです。
まとめ
未来の不安や、こうなったらどうしよう?という思いで、肝心な今を楽しめていなかった私でしたが、この本と、マインドフルネスを知って、なんかもったいない!!もったいない人生を送っていた!と思ったのです。
パニック障害と診断されたこともあって、起きていない不安があれこれ生じて、なにもできなくなることがあって困っていたので、マインドフルネスを日常的にとりいれ、苦手な環境だったり苦手な作業の最中にも、ラベリングや実況中継をして、もう一人の自分と対話をしていきたいと思っています。
今私は楽しんでいる!今を生きる!と思うこと。
それが、不安からの脱却の一歩になると信じます。